ストライクゾーンからボールになる逃げ球で空振りが取れる訳とは?

ピッチングに大きな幅をもたらせてくれるのが 「ボールの出し入れ」 です。
"ストライクの出し入れ" とも言われます。
- ボールゾーンからストライクに入る球
- ストライクゾーンからボールになる球
この2種類の球の出し入れでは、ストライクからボールになる球が圧倒的に打たれません。
逆にストライクに入って来る球はコントロールを間違えば危険な球になります。
当然、打者としてはストライクだと思い振った結果に、その球がボールゾーンへと逃げていけば目で追えませんしバットも届かないんですね。
ですので、ストライクからボールへと逃げる球は秀逸な決め球となります。
でも、テレビで野球中継を見ていて不思議に思いませんか???
あんなに、ボールが大きくストライクゾーンから外れて見逃せば絶対にボールなのに、何で各バッターが手を出して振って三振になるのか???
これにもきちんとした理由があります。
こういったピッチングは ・・・
- 野茂秀雄や大魔神佐々木のフォークだったり
- 現在主流であるスプリットだったり
- キレのあるスライダーだったり
します。
テレビで見ている以上にキレがあるボールが行っている証拠となります。
簡単に言えば ・・・
「腕がしっかりと振れているんですね」
ピッチャーの腕が振れていると言うことは ・・・
- ストレートの投げ方(腕を振るスピード)と同じになる(同じに見える)
- 腕をしっかりとストレート同様に速く振っているのでタイミングを外しやすい
- しっかりと投げ込むので変化球を投げれば、初速は速くて打者の手元でボールが抵抗を受けて変化が大きくなる
となり、打者には最初はストレートに感じてしまうんですね。
ですので、ストライクゾーンから大きくボールへとなる変化球も手を出してしまうのです。
もちろん基本となるストレートが遅ければ意味がありません。
一番速いストレートが遅ければ、その分打者にはボールを見る余裕(時間)が出来ますからね。
あくまでもピッチングに緩急が大事だと言われるのは、速い速球とストレートと同じ振りで変化球を投げる事になります。
しかし、バッターの目(脳裏)に一度、遅い球 (もしくはその逆)を見せてからの速球も効果はあります。
こういった事を考えるのもピッチング術ですね。
緩急は大事なのですが、緩急を問答無用に出来る投球術もあります。
例えば、元西武ライオンズで現SBホークスの一軍投手コーチである 「郭泰源」 はストレートと同じスピードでスライダーを投げていたと言われています。
その当時には言葉がなかった "高速スライダー" ですね。
まちゃ違ったピッチングのタイプとしてはストレートとカーブだけで一流だった「江川卓」ですね。
浮き上がって見えるストレートに、その残像を残してからのカーブで打者を翻弄した作新の大エースですね。
まぁ、どちらもプロ野球球史に残る大投手なんですが (笑)
大投手には自分の確固とした武器がある!と言いたかったんです。
大投手に武器があるのに、無名の投手に武器が1つもなければ戦いようがありませんよね。
武器があるからこそ大投手の証でしょうか? いえ、誰にでも武器って何かしら絶対にありますのでそれを見つけて磨く事が最初の一歩となります。
スプリット系を始めとした落ちるボールが主流になり本格派の曲がりが鋭いスライダー投手が少なくなっているのは気のせいでしょうか?
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