機動力野球では足が速い選手だけが重宝される訳ではありません

よく野球では 「機動力野球」 という言葉があります。
機動力野球と言えば、一般的に ・・・
足の速さという脚力を活かしながらの "盗塁やバントが多い小技" をチャンスとして起点とする野球を思い浮かべるかと思います。
でも、本当にそれだけなのでしょうか???
実は、見ている人が気が付かない様な 「緻密な戦略」 が色々とあるんですね。
打席に立つ選手の1番~9番バッターが全てホームランバッターなら、誰も(どの監督やコーチ陣やスタッフ)苦労しません。
その選手の打率や得点圏打率や、対投手などのデータに関しても高校野球には記録係やマネージャーやがいて、プロ野球では球団スコアラーがいますね。
だからこそ、そのデータや守備力、練習や野球への考えや姿勢でレギュラーを決めていきます。
ホームランは誰でもが打てる訳ではないのですが ・・・ 「誰でも絶対に出来るのが機動力野球」 なんですね。
足が速くないのに "機動力野球が出来る???"
そうです。機動力野球はどの選手にでも出来るんですよ!
野球では色々な状況があります。
- アウトカウント
- ストライクカウント
- ランナーがどこにいるのか? そのランナーは足が速いのか?
- 打者は誰で何番バッターで引っ張るのか?流せるのか?
- イニング数やピッチャーの疲労度
- トータル的な力量を考えてどう攻撃するのか?どういった守備をするのか?
と、書き切れない様々な状況がありますが ・・・
今回は、分かりやすく具体的な例を出したいと思います。
8回表の自チームの攻撃 / 1-2で負けている状態 / ノーアウト1・3塁
- 自チーム / 1点ビハインドの8回表の攻撃 / ノーアウト1・3塁
- 敵チーム / 1点リードの8回表の守備 / ノーアウト1・3塁
敵チームは、当然、ゲッツーでノーアウトから2アウトにして1点やって同点にする事よりも、内野へ打球が飛べばホームアウトを狙う場面となります。
しかし ・・・
ここで、打者の打った球がファーストへのゴロだったとします。
一塁手であるファーストはゴロを捌きました。
ここで、一塁手(ファースト)はどこに投げるでしょうか???
- ゲッツー狙いで二塁に投げれば、三塁ランナーがホームインします
- 自分でファーストカバーすれば、三塁に背を向けますので当然三塁ランナーはホームへ突っ込みます
- サードに投げてもランナー待機のベースです
- ホームに投げるにも三塁ランナーはホームへ走っていません
こういった状況はゲームの大事な終盤に結構ある様々な状況の一つです。
ですので、ここで攻撃側の自チームは、このファーストゴロを活かすために ・・・
三塁ランナーがホームへ突っ込むそぶりそして、一塁手がホームへ投げる動作に入ればすぐに三塁に帰塁するんですね。
そうすれば、一塁手のフィルダースチョイスを誘導して、オールセーフになる満塁に出来ます。
この三塁ランナーのおとりの行動こそが 「機動力野球」 となります。
三塁ランナーが迷いなくホームへ突っ込むふり (でも三塁ベースへ帰塁できる範囲) で、打者が打った内野ゴロでオールセーフになる訳です。
ここで、三塁ランナーが判断に迷ってしまえば "ホーム三塁間" で挟まれてしまってチャンスを潰してしまいます。
ですので ・・・
機動力野球とは 「考えて行動する野球」 なんですね。
もちろん、普段から意識したり練習しなければできません。
だからこそ緻密な野球となり、決して足が速い選手だけの特権となる事がないのが機動力野球なんですね。
もちろん、走塁が上手い足が速い選手や、盗塁が得意なバッテリーの観察眼が優れた選手は全面で活躍出来ますが、そういった選手でなくても機動力野球の一端を担えるという事ですよ。
この様なピンチをチャンスに変える考える走塁は、走塁の基本を知って理解して出来ていなければ、いけない訳です。
機動力野球の基礎であり神髄を学びたい場合には ・・・
⇒ 今は撮り鉄になったと言う(笑) 元、スーパーカートリオの盗塁王 屋敷要の走塁方法 の記事を読んでみて下さいね ^^ /
今回の記事は長くなり読みにくく、理解しにくくなっちゃいまして申し訳ないです ^^;
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